「檀家制度」とは?メリット・デメリットや入檀・退檀の方法、問題点を解説 | 清水ベイサイドメモリアル
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2024年07月26日

「檀家制度」とは?メリット・デメリットや入檀・退檀の方法、問題点を解説

「檀家制度」とは?メリット・デメリットや入檀・退檀の方法、問題点を解説

檀家制度とは、お寺と各家庭の間を結びつける制度です。檀家が寄付・お布施など支払うことでお寺を支え、菩提寺が檀家のお墓管理や法要・葬儀などを取り仕切ります。ところが現在では、核家族化や少子化の影響で「檀家離れ」も進んでいるといわれているのはご存知でしょうか。そこで今回は、檀家制度のメリット・デメリットや入檀・退檀の方法、檀家制度の問題点などを解説していきましょう。

「檀家制度」とは?

まずは、檀家制度と呼ばれる制度について解説していきます。

「檀家制度」とは?

檀家制度とは、特定のお寺に属して供養・葬儀など行ってもらう代わりに、そのお寺の財政を支える制度のことです。このような檀家制度によって、先祖代々の墓があって、法事・葬儀を営むお寺が「菩提寺」、特定のお寺に属している家が「檀家」と呼ばれます。

檀家制度はどのようにして始まったのか?

檀家制度は、江戸時代である1612年から明治時代である1871年まで、約260年間も続いた法律、「寺請制度」に端を発しているといわれています。江戸時代にキリスト教を信仰するのは禁止されていたため、信仰していない証明として各家庭にお寺へ属することを義務付けたのです。現在は、寺請制度自体廃止されているものの、菩提寺と檀家の関係は形を変えつつ続いているといえるでしょう。

檀家になると発生するおもな費用とは?

檀家になったら、経済的にお寺を支援していかなければなりません。具体的には次のような費用を支払わなければなりません。

  • 入檀料:檀家になるための初期費用
  • お布施:法要などをしてもらう際に払うお布施のほかに、お寺の行事などの際にはお布施を支払う
  • 維持費:お寺の運営・管理をするための運営費・維持費の負担費用
  • 寄付:僧侶の住居の修繕・改修時などにも、任意の額の寄付を支払う

檀家になるメリットとは?

お寺の檀家になるメリットには、次の4点が挙げられます。

供養・法要時に手厚く対応してもらえる

大部分の人々にとって、葬儀・法要は頻繁に行うものではないでしょう。また、葬儀は突然やってくるものであり、慣れない中で突然対応を迫られます。檀家になっていれば、読経・卒塔婆の準備などすべての段取りをお寺側に仕切ってもらえます。法要後の会食についても、お寺で行えるところもあるので、別に飲食店を予約する手間が省けるでしょう。

安心してお墓の管理を任せられる

家族の亡くなった際に、お墓についても問題になることが少なくありません。檀家になっていればお寺にお墓を建てられ、管理も任せられます。大部分の寺では、毎日読経をしてお墓に眠る故人を弔ってもらえます。お彼岸やお盆などには法要も依頼できるでしょう。

不明な点を気軽に相談できる

法要や葬儀のマナーなど、わからないことがあった時に、檀家なら気軽にお寺に相談できます。

突然の時にもお寺を探す必要がない

急な不幸の際に、残されたものでお寺や僧侶を探さなければならないのは、大変な負担でしょう。檀家になっていれば、あらたにお寺や僧侶を探す必要はありません。スケジュールも優先的に組んでもらえます。

檀家になるデメリットとは?

お寺の檀家になるデメリットとしては、次の3点が挙げられます。

お寺のルールに従わなければならない

檀家になった以上は、そのお寺のルールに従わなければなりません。たとえば故人や遺された家族が「樹木葬にしたい」「火葬式だけで済ませたい」などの希望をもっていても、お寺のルールに反していたら叶わない可能性が高いのです。

費用が掛かる

檀家はお寺を支えるという明確な目的があるため、さまざまな費用を支払わなければなりません。もちろん信仰心の強い人にとっては、これらの出費も意義のあるものだと思えるでしょう。逆に、親の代から檀家だからなどなんとなく檀家を続けている場合などには、デメリットに感じるかもしれません。

退檀する際にトラブルになることも

檀家を辞めることは「退檀(離檀)」と呼ばれます。基本的に退檀は可能なものの、トラブルに発展することも少なくありません。

入檀・退檀家の方法や檀家制度の問題点を解説

檀家制度の問題点や、入檀・退檀の方法を解説します。

入檀の方法

入檀するには、希望するお寺に入檀料金のお布施を支払います。お寺によっては、檀家契約書や墓地契約書を交わすこともあります。

退檀の方法

退檀にあたっては、お寺側から引き留められることも多々あり、トラブルになる可能性も少なくありません。退檀したい旨をお寺に伝えたら、退檀料を支払い、併願供養を行って遺骨を移します。

檀家制度の問題点

檀家制度の問題点として挙げられるのは、求められるさまざまな費用の高さと、退檀時のトラブルです。負担だと感じた場合には、家族で退檀について話し合いましょう。家族の総意として退檀することになったら、トラブルにならないようお寺に事前相談し、お寺に敬意を払って所定の手続きを踏んで退檀するようにしましょう。

まとめ

お寺の檀家になることでお墓の管理や法要・供養などを任せられるなど、檀家制度にはメリットもあります。ただしデメリットも多く、葬儀やお墓についての考えが多様化している現代では、檀家でい続けるための寄付やお布施を負担に感じる人も少なくありません。

静岡市清水区の「清水ベイサイドメモリアル」は、樹木葬やペットと入れるお墓などさまざまなニーズに対応する霊園です。お寺とは異なり、檀家制度はありません。寄付金やお布施などはございませんので、ご安心ください。