大きな負担?菩提寺へ渡さなければならない寄付金や附届けについて解説 | 清水ベイサイドメモリアル
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2024年07月19日

大きな負担?菩提寺へ渡さなければならない寄付金や附届けについて解説

大きな負担?菩提寺へ渡さなければならない寄付金や附届けについて解説

「檀家制度」という言葉はご存知でしょうか。菩提寺となったお寺にお墓の管理や葬儀・法要の取り仕切りを任せる代わりに、檀家は菩提寺を支えていく制度です。その際に檀家が菩提寺に渡すのが、寄付金や附届けなのです。この寄付金や附届けとはどのようなものなのでしょうか。また、近年これらが大きな負担となる問題が起きていることについても、解説していきます。

お寺への寄付金にはどのようなものがある?何に使われる?

まずは、お寺へ渡す寄付金についてみていきましょう。なぜお寺に寄付金を渡すのか、渡した寄付金は何に使われるのかなどを詳しく解説していきます。

檀家制度とは?

檀家制度とは、特定のお寺に属して供養や葬儀、お墓の管理を任せる代わりに、お布施などの金銭的な援助をしてお寺を経済的に支える制度です。もともとは江戸時代に始まった「寺請制度」が由来になっているものの、現代では核家族化や少子化などによって「檀家離れ」が進んでいます。

檀家の支払うお金にはどのようなものがある?

檀家になるとお墓の管理や葬儀・法要などの取り仕切りを任せられる代わりに、さまざまな費用を支払って、お寺を支えることになります。具体的にはどのような費用を支払うことになるのでしょうか。

檀家に入る際に支払う「入檀料」や季節ごとに行われる行事の際の「お布施」、お寺の運営・管理をしてもらうための「維持費」のほかに、「寄付金」があります。寄付金は強制ではないものの、お寺との良好な関係を保つために応じなければならない場合も多いでしょう。

檀家になったらお寺に渡す「お布施」ですが、実は六つある修行の一つなのはご存知でしょうか。仏教には煩悩・迷いを捨て去り、悟りを開くための六つの修行があるのです。それが「布施」「持戒」「忍辱」「精進」「禅定」「智慧」です。

お寺への寄付は何に使われる?

寄付金は本堂の修理・修繕・改築などの際や、住職の住む庫裏の修繕などの際に求められます。寄付金はこのような改修・修繕などのない時には求められません。

お寺への「附届け」とは?

檀家になったら菩提寺にさまざまな寄付金を支払って、お寺の運営を支えますが、それとは別の「附届け」はご存知でしょうか。附届けは、「心付け」と似た意味合いのものです。具体的にはお盆や暮れに日頃のお礼の意味を込めて、品物渡している檀家が多いようです。この附届けは品物のことが多いものの、金銭を渡す場合も少なくありません。春・秋のお彼岸と暮れの年3回、毎年「附届け」を菩提寺に渡す必要が出てくるわけです。

寄付金や附届けの負担は大きい?菩提寺と檀家に多いトラブルとは?

寄付金や附届けは菩提寺への信仰心・感謝の念から行うものではあるものの、次のようなトラブルが増えているのはご存知でしょうか。

寄付金の金額にまつわるトラブル

寄付金をはじめ、お寺の檀家になるとその都度お金を収める機会が多々あります。葬儀の際にも戒名や葬儀・葬儀後の法要などでその都度お布施を収めることでしょう。これらの金額はすべて相場があり、檀家によっては負担になることも考えられます。

とくに寄付金の額はそれぞれの「気持ち」であり、払える額を支払えばいいとはいわれるものの、実際には一口いくらかが決められている場合も少なくありません。本堂の改修などはまだしも、僧侶の住宅についての費用を支払うのに、抵抗感を抱く人も多いのではないでしょうか。信仰心の篤い人は喜んで支払うかもしれない寄付金ですが、代々檀家だったからなどという理由で檀家になっているような人にとって、寄付金は決して安い額には思えないのでしょう。ところがお寺からは義務かのように寄付金を求められ、支払えないことでトラブルになるケースがあります。

寄付金や附届けが負担で離檀したい場合のトラブル

そもそも檀家制度は、代々特定のお寺との間に結んできた関係を子どもの代が引き継ぐことで続いてきました。ところが核家族も増え、生まれ育ったところで一生を終える人も少なくなり、遠い場所の菩提寺にお墓がある場合など、菩提寺との関係に疑問を持つ人も増えています。信仰心の薄い人にとって、寄付金や附届けは金銭的に大きな負担となり、檀家を離れる「離檀」を検討する人も少なくありません。

ところがこの離檀を巡って、お寺とのトラブルになるケースが非常に増えているのです。お寺としても檀家が減ってしまえば、収入源に直結するので離檀を打診されても引き留めることでしょう。ここでうまくこれまでの感謝の気持ちを伝えて離檀できればいいのですが、この離檀にも「離檀料」が発生するので頭の痛いところです。

まとめ

お寺の檀家になることでお墓の管理や葬儀・法要の取り仕切りなどをお寺に任せられる分、お寺には寄付金や附届けを渡さなければならず、大きな負担となるのが問題となっています。そのため、お墓の管理を霊園に任せる人が増えているのでしょう。

「株式会社 ベイサイドメモリアル」は、清水区、静岡市をはじめ静岡県内の方から広くご利用いただいている霊園です。寄付金や附届け等のお申し出は一切不要ですので、ご安心くださいませ。