自由霊園とは何か？寺院墓地や公営霊園との違いについて解説

自由霊園とは何か知りたいと考えていませんか。こちらは宗派や宗教による制約がなく、供養の仕方もさまざまです。一方寺院墓地や公営霊園とは性質が異なるので、違いを知っておく必要もあります。自由霊園を知っておけば、ほかの墓地との違いを踏まえつつ、お墓を建てる場所にふさわしいか検討できるでしょう。今回は自由霊園を知りたい方のため、基本的な定義や、ほかの墓地との違いを解説します。

自由霊園とは？

自由霊園は主に民間企業が運営しており、宗教や宗派による制約がありません。納骨堂や樹木葬など、供養の仕方も人によって違います。自由霊園の定義を以下で見ていきましょう。

主に民間企業が管理する墓地

自由霊園は宗教や宗派を問わず、誰でも利用できる墓地です。民間企業が宗教法人からの委託を受け、自由霊園を運営しているため「民間霊園」と呼ばれることもあります。民間企業が運営しているため、宗教を理由とした制約がありません。以上から無宗派でも自由霊園を利用できることがあります。

墓地によって特色が異なる一方、さまざまな供養の方法を選べるケースもあるのです。終活中の方は民間霊園を利用すれば、生前予約もできます。以上から本人や家族の希望に応じて、墓地や供養の仕方を決められるのです。そのため相談者は希望の内容に応じて、最適なプランを提示してもらいやすいといえます。

民間霊園は、あらゆる宗教や宗派を歓迎しています。誰でも利用できるため、終活を考えている方は相談しやすいでしょう。あらゆる宗教にオープンであるほか、供養方法を自由に決められるところもあります。

自由霊園にはさまざまな供養の仕方がある

自由霊園の特徴は、複数の供養の仕方がある点です。樹木葬や納骨堂など、特殊な形式にも対応しています。本人や家族と話し合い、理想の供養方法を決めたうえで、自由霊園に相談してください。

たとえば樹木葬なら、墓石の代わりに樹木を用いるため、コストを抑えられることがあります。ほかにも納骨堂なら、屋内のロッカー型スペースに遺骨を納められるのです。このように、自身で墓石を用意せずに、供養の場所を確保できることがあります。

自由霊園は宗派にとらわれないため、さまざまな供養方法が見られます。樹木葬や納骨堂など、相談者の希望に応じたやり方も可能です。跡継ぎのいない方や、家族に供養の負担をかけたくない方も、自由霊園を利用しやすいといえます。

自由霊園と寺院墓地、公営霊園の違い

墓地の形式は自由霊園以外にも、寺院墓地や公営霊園があります。それぞれ定義が異なるので、違いを調べておきましょう。自由霊園から見た、寺院墓地や公営霊園との違いを解説します。

自由霊園と寺院墓地との違い

自由霊園と寺院墓地は、管理者が異なります。寺院墓地は寺院が管理しており、その寺の檀家が墓石を建てられる決まりです。建てられた墓石は、代々の住職によって供養されます。管理者である寺院と宗派が違えば、利用できないことがあります。

一方自由霊園は民間企業が運営しているため、宗派による制限が緩やかです。そのため寺院墓地と違い、あらゆる宗派を歓迎しています。寺院が管理していないため、どこの檀家に入っているかは問われません。

自由霊園と寺院墓地は運営母体が異なる関係から、宗派による制約が違います。寺院墓地は、特定の宗派でない限り利用できないことが多いのです。しかし自由霊園にはそのような制約が見られず、無宗派でも利用できます。

自由霊園と公営霊園との違い

自由霊園と公営霊園では、利用可能な人が異なります。公営霊園に墓石を建てる場合、その自治体に住んでいなければなりません。たとえば静岡県静岡市清水区の場合、区外から利用できないことがあります。

また公営霊園は利用希望者の多さから、抽選が行われるケースも特徴です。とくに人口の多い地域では、抽選の倍率が高くなる点に注意してください。一方自由霊園は、墓地の所在地に住んでいなくても利用できます。公営霊園のように、利用者に抽選が課せられるケースも少ないのです。

自由霊園は宗派だけでなく、居住地を問わず利用できます。公営霊園も基本的には宗派が問われない一方、墓地の所在地に住んでいないと原則使えません。以上から自由霊園と公営霊園でも、利用者に関する規約が違います。

まとめ